2024/03/28 – 市場分析 – 現状、ドルは買いの一択。今ドル売りポジションを持つのは負けトレーダーのやること。

結論。中長期のファンダ的にドルは売れないしユーロは買えないと分析できる。そんため、ここ2~3日のユーロドルの動きは短期的ファンダと投機的値動きによって一時的に戻りを形成していると見るのがメインシナリオ。そのため反発してきたところで積極的にユーロドルは売っていきたい。

上記のように判断した理由は以下に記載。

目次

おファンダの分析ターーイム!!

米国市況では昨日のドル安を「ニューヨーク外国為替市場ではドル指数が下落。朝方発表されたISMサービス指標は、物価圧力の緩和を示す内容となった。またパウエル議長は利下げに踏み切る前に、インフレ鈍化の明確な兆候を探っていると述べた。」と説明。

たしかに、昨日の指標の結果はサービス業がイマイチなことを示していたし、パウエル議長の発言もハト派、というよりFOMC後の発言から変わらない姿勢を見せたので、利下げ回数が減る、もしくは開始時期が遅れると見られていた中で、この材料はドル売りの材料となった。

しかしこの材料で中期的にドルが売られるとはおもえない。なぜなら昨日のISM以外の指標では好結果が出ていて、ISMも下がったとはいえ未だ50を割ってきていないし、明日の雇用統計もそこまで悪い結果がでるとは思われていない、そのため今のドルの値動きは短期的なものになるだろう。

ドル高に関しては以下の記事も出てきている

この記事では、現状各国中銀は利下げを余儀なくされている経済状況の中で、FRBだけは例外的な状況にあり、そんな中で仮に利下げをしてきたとしても回数が少ないか、他の中銀に比べ利下げペースが遅い可能性もある。

そうなった場合、ドルが他の通貨に対して売られるとは考えにくい。ということを上記の記事で解説されている。

上記の理由でドルは今、売っていける通貨ではなくそれどころか積極的に買っていきたい通貨であると言えるだろう。

これを書いている途中に以下の記事が出てきた

この記事にて「世界最大の経済大国のトレンドが他の地域に波及するのに時間はかからない。金融環境や為替レートはほぼ即座に影響を受け、続いてインフレや貿易など、その他の指標に影響が広がっていく。このため自国・地域の経済を判断する際、政策当局者は米国の引力から逃れることはできない。」と記載がある。

これについては以下のように詳細が記載されている。

「元ECBチーフエコノミストのピーター・プラート氏は、FRBが予想以上に引き締め気味の政策をとる場合、欧州経済への悪影響が大きくなり、ECBはより大きく利下げすることになるかもしれないと警告する。」

これはつまり、仮にFRBが利下げ開始時期を6月から遅らせ、ECBが6月から利下げを開始した場合、金利の高いドルに買いが集まり、ユーロが売られる展開になる。そうなった場合、ユーロ安となり輸入品などに対する価格が高騰し経済的に不況になる可能性があり、さらなる利下げがECBに要求されることになる。と言うことだ。

これは一人のエコノミストが言ってるだけなので真に受ける必要はないが、上記の記事や一つ前の記事のようにFRBとECBの金融政策の足並みが揃わなくなる可能性が高まっていることを示唆する記事がここ最近で始めている。

最後にここ最近あまり納得のいかない値上がりを見せている金についての記事を見る。

チャートを見ると一発だが、ここ最近の金はよくわからない値動きを見せている

日足で見ても7本連続で陽線を確定させている。当然この7日間の間に経済指標は発表されていて、その全てが金が変われる要因、つまりドル安になる材料というわけでは当然なかったわけで、すこしくらい下げを見せてきてもいいものだが、それを無視するような形で上昇を見せてきた。

それについて上記記事では「金は2月半ばから上昇を続けており、今週は連日最高値を更新している。投資家が米金融当局の政策転換を期待しているほか、中東やウクライナを巡る地政学的なリスクの高まりも金相場にとっては強材料となっている。」としているが、政策転換と言ってもアメリカ経済の底堅さを証明する指標がいくつも出ていて、利下げ回数を減らす、もしくは時期を遅らせる見方が強まっている中で、金だけ上昇するか?と思う。

さらに、仮にそれらの要素が金が売られる要因として見られていた場合、地政学的なリスクがそれを上回ってきたということになる。だが、この場合リスクオフ通貨のドルと円も買われ流のが自然なため、ドル高円高になるはずだが、通貨強弱を見てもその感じはしない。

金については不可解な値動きが続いている。

円について

円は、まあ、うん。って感じだよね。

ドル高円安なのでロングで見ているが、為替介入の警戒感で152円を割れないでいる。そういう状況が続いている中で、雇用統計がどうなるかが現在の焦点。仮に雇用統計の結果が良くて152円をうわ抜けてきたとしても、それだけで介入してくるとは思えない。サブシナリオではあるが雇用統計の結果が悪くドル安になった場合は押し目ポイントだろう。

どちらにせよ、ドル円のファンダの大局は上昇だし、テクニカル的にも上がる可能性の高い波形だし、ここ最近なんども152円を試しに来ているので、そこを破れるのは時間の問題だろう。

仮に152円割れで戻りをつけてきたら積極的に買っていきたい。為替介入の警戒感があってもだ。

まとめ

結局のところ、ユーロは売り局面。ドルは買い局面のためユーロドルを売りで見ていきたい。

ドル円はロング目線だが、今はトレードの時期ではないため動くまで待ちたい。

クロス円はドル高円安なので取引に向いていない。

ドルストレートはドル買い方向で見ているが、オーストラリアやニュージーランドなどのファンダを追いきれていないので、取引しようとは今のところおもっていない。

こんなところか。

それじゃばいなら。

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